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プーチンとロシア人

プーチンとロシア人

木村 汎 著

定価 本体1,800円+税
判型 四六判並製
ページ数 328P
ISBN 978-4819113311

以下のオンラインサイトから購入いただけます。

発売日→2018年1月15日


クリミア、シリア、北朝鮮――
世界激動のキーマンは、戦争をどう捉えているのか。

「勝利をもたらす小さな戦争」の愛好者であり、その戦術使用の名人でもあるプーチンの闘争哲学を、
ロシア研究の第一人者が人間学的アプローチで読み解く。
交渉は闘争、交渉は戦争、交渉は武器
ロシア人の国境観、領土観、戦争観は日本人とまったく異なる。
彼らには「固有の領土」という概念はない。
防衛的膨張主義――防衛の名目のもとに、結果においてはれっきとした膨張に終わる――に代表されるロシア人の本質を知らなければプーチンは解けない。

この3月の大統領選挙で今後6年、トータル24年もの間、ロシアのトップに君臨する男は、
どんなトリックで自国を実力以上に見せているのか!
経済がどん底であるにもかかわらず、なぜ世界に影響力を持ちうるのか!

主な内容

  • 第1章 背景――日本とは対照的な地勢的環境
  • 第2章 性格――自由を求め、かつ混沌を嫌う二面性
  • 第3章 政治――「力は正義なり」が中央集権化を生む
  • 第4章 外交――強い国にも強気、弱い国にも強気
  • 第5章 軍事――不安ゆえの「過剰防衛」癖
  • 第6章 交渉――交渉は闘争の手段
  • 第7章 連続――体制変化で「新しい人間」は必ずしも生まれず
  • 第8章 労働――資源依存症で働くことが大嫌い
  • 第9章 技術――外国からの拝借思想の限界
  • 第10章 社会――奇妙な結託、プーチンと国民は共犯者

著者紹介

木村 汎(きむら ひろし)

1936年生まれ。京都大学法学部卒。現在、北海道大学および国際日本文化研究センター名誉教授。
著書として、『ソ連とロシア人』(蒼洋社)、『ソ連式交渉術』(講談社)、『プーチン主義とは何か』(角川oneテーマ21)、『プーチン 人間的考察』『プーチン 内政的考察』(藤原書店)など多数。