石原愼太郎

作家として、政治家として、そして東京都知事として、圧倒的な存在感を見せつけてきた石原愼太郎。半世紀以上にわたって時代の最前線を走り続ける彼の批評眼は、常に日本人の心を揺さぶり、国家にとって真に肝心なことは何かを問うてきました。そしてそれは、単なる評論に終わらず、自らの行動へとつながってきたのです。産経新聞出版では、初の評論選集「石原愼太郎の思想と行為」を刊行致します。石原愼太郎の時代との格闘の軌跡をぜひこのチャンスにお揃え下さい。

「刊行の辞」 石原愼太郎

ここにまとめられた私の評論なるものは、結果としてこの国をどう支えもせず、どう救いもせずにきたのではないかと、今さらの慙愧も空しく、忸怩たる思いでいる。しかしともかくも私はこれらの著作が明かすように、私なりに懸命にこの国について考え訴えてきたつもりではある。
歴史家たちが説く歴史の原理の一つは、「いかなる大国もその衰亡の最大の原因は、自らのことを自らが決めることが出来なくなることだ」と。しかしそんな講釈は待たずとも、「天は自ら助くる者をのみ、助く」という先人たちの遺訓を、私たちは今もう一度噛みしめて出直す時に違いない。(抜粋)

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  • 全8巻 定価(各巻):本体 2,800円+税
  • セット価格:本体 22,400円+税
  • 判型 A5判上製
  • 各巻 500~600ページ
  • 編集協力:扶桑社
  • 表紙カバーイラスト 石原延啓

全巻構成<主な収録予定作品>※タイトル・内容は一部変更になる場合があります。

第1巻 政治との格闘

石原愼太郎の思想と行為①

(平成24年10月31日刊行)

「国家なる幻影(上)」(平成11年、文藝春秋)
「非核の神話は消えた―防衛論における欺瞞」
(昭和45年、「諸君!」)
「君、国売り給うことなかれ―金権政治の虚妄を排す」
(昭和49年、「文藝春秋」)他

第2巻 「NO」と言える日本

石原愼太郎の思想と行為②

(平成24年10月31日刊行)

「国家なる幻影(下)」(平成11年、文藝春秋)
「『NO』と言える日本」(平成元年、米国で単著として
刊行された英訳版の日本語オリジナル原稿を初収録)
「断固『NO』と言える日本」
(平成2年、江藤淳共著、光文社)


第3巻 教育の本質

石原愼太郎の思想と行為③

(平成25年1月31日刊行)

「スパルタ教育」(昭和44年、光文社)
「真実の性教育」(昭和46年、光文社)他

第4巻 精神と肉体の哲学

石原愼太郎の思想と行為④

(平成25年2月28日刊行)

『法華経を生きる』(幻冬舎/1998)
『老いてこそ人生』(幻冬舎/2002)
『性と文学』(読売新聞/1964)
『脳死と臓器移植』(「新潮」/1985)
他単行本未収録作品を含む13本


第5巻 新宗教の黎明

石原愼太郎 思想と行為⑤ 新宗教の黎明

(平成25年3月29日刊行)

「巷の神々」(サンケイ出版/1967)

第6巻 文士の肖像

石原愼太郎の思想と行為⑥ 文士の肖像

(平成25年4月30日刊行)

『三島由紀夫の日蝕』(新潮社/1991)
「含羞の怒り」(本の手帖/1965)
「日本的な死 川端康成追悼」(文藝/1972)
「自由と寛容 小林秀雄追悼」(新潮/1983)
他単行本未収録作品を含む短編エッセイなど約90本


第7巻 同時代の群像

石原愼太郎の思想と行為⑦ 同時代の群像

(平成25年5月31日刊行)

「わが人生の時の人々」(平成7年、集英社)
「オンリー・イエスタデイ(平成20年、幻冬舎)他

第8巻 孤独なる戴冠

石原愼太郎の思想と行為⑧ 孤独なる戴冠

(平成25年7月1日刊行)

「挫折の虚妄を排す│撞着と欺瞞からの脱却」(『孤独なる戴冠』河出書房新社/1966)
「僕にも言わせてもらいたい―価値紊乱者の光栄」(中央公論/1956)
「死のヨット・レース脱出記」(文藝春秋/1963)
「自身のための航海」(文學界/1963)
「私の天皇」(諸君!/1987)
「歴史の改竄を排す―『南京大虐殺』の虚構(諸君!/1994)
他単行本未収録作品を含む短編エッセイなど24本
評論、対談、エッセイ、小説、戯曲など 全作品を網羅した石原愼太郎年譜


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